二月の性格



寒さで
家に引っ込んでいるうちに
静かにやってくる

元気な果樹は
二月の地味な肥料やりが
欠かせない

暖かくした部屋で
ダンボール箱の
「しまかぜ」と
「かがやき」に乗って
孫たちが遊んでいる

手袋を脱いで
ばあさんたちが笑いながら
地蔵さんの世話をしている

なぜか顔が緩む出来事は
二月の性格に似ていて
いい人生は
この性格を
どれだけ集めれるかだと
私は思っている




   田んぼの一年へ